匿名さん
彩子さん(仮名、50歳)が図書館でいろいろな雑誌や新聞を読みあさって、ふと気付くとお昼になっていました。ランチを食べながら、これからの休暇をどう過ごしたらいいか、と考えつつも、退職したらこんな毎日が続くのかと想像し、少し怖くなってしまいました。普段忙しく過ごしていると悠々自適という響きに憧れますが、図書館で学生を叱りつけていた男性の姿を見ると、そうきれいなものではないのかもしれません。50代女性「こんな毎日が続くのか」図書館で時間つぶし…孤独死の恐怖
未婚率は年々上昇し、今や男性の4人に1人が生涯結婚をしないという時代。増え続ける「おひとりさま」の老後に潜むさまざまな問題を日本総合研究所の沢村香苗氏が解説する連載企画。今回は50代女性のケースをもとに「おひとりさまの時間問題」を紹介します。(1/2)
雑誌や新聞で読むと、主に男性が孤立しがちのようですが、仕事に多くの時間を割いて、普段の友達付き合いや地域での活動がとても少ないという意味では彩子さんも同じです。趣味の山登りは楽しく、仲間はたくさんいますが、何かのきっかけで山に行けなくなったら今のようにいきなり暇になってしまいます。一日のほとんどを1人で過ごし、困ったときには頼る人がいない、そんな「悠々自適」はごめんだ、と彩子さんは強く思いました。