匿名さん
だが、最初にどうしても述べなければならないことがある。それは「背の順で苦しんでいる人が存在する」というただ一点の紛れもない事実である。反対意見の人はそれを無視するか、ひどく軽視している。なぜこの苦しみに気づけないのか…「背の順の整列は差別」に猛反論する人が完全に見落としている事実 「平均から外れているマイノリティー」の気持ちがわからないマジョリティの人たち
背の順に並ばせるのは差別ではないか。そんな現役教員の松尾英明さんの意見がテレビ番組などで次々に紹介され大きな波紋を呼んでいる。賛成派がいる一方で反対意見も少なくないが、松尾さんは「反対する人々が見落としている重要なポイントがある」という――。
(略)
実際、筆者が聞き取りした際、以下のような小学生の声があった。
「いつも一番前なのも嫌だし、時々、悪口を言われることがあるのもつらい」(男子)
「背が高いことを気にしているのに、並ばされて一番後ろだと余計に目立つから嫌」(女子)
こうしたマイノリティーの意見は気にしすぎであり、我慢すべきなのだろうか。「私は背が低い(高い)ことなんて気にしたことがない」「背の順でよかった」という無邪気な肯定派の人に、自らの気持ちを我慢して合わせるべきなのだろうか。