匿名さん
真っ先に挙げられる論点は、「コオロギという食品についての評価はどうなのか」「コオロギの安全性や衛生面は大丈夫なのか」の2点。前述したFAOの発表もタンパク源として認められるというものであり、安全面の担保やリスク責任を含むものではないようです。また、国としても使用する際の法律やガイドライン整備が進んでいないという段階であり、「時期尚早」と見る人がいるのも仕方がないでしょう。「コオロギ給食」批判 珍しく納得できる理由…コオロギ特別視する不自然さ (2023年3月3日掲載) - ライブドアニュース
「コオロギ給食」に批判が巻き起こったとコラムニストがつづった。なかには「なぜコオロギだけを推しているのか」という声もあるそう。食糧問題を巡って「先にやることがあるだろう」と言いたくなると記した
次の論点は、「なぜ子どもの給食でなければいけないのか」「未熟な子どもに選択させるのはおかしい」。これは当然ながら「給食でなければいけない」という理由は考えづらく、もし食糧問題を引き合いに出すのなら、それ以前に「給食を残さない=フードロスを減らす」ことを子どもたちに教えるべきという正論が浮上します。
さらに保護者の視点で見ると、「自分が食べたことのないものや、あまりよく知らないものを子どもに食べさせたいと思うのか」と言えば大いに疑問が残ります。このあたりは学校サイドの読みやフォローが甘かったように見えますし、アレルギーに関する保護者への通知という点も含め、現段階での給食導入は不安を募らせるものだったのかもしれません。
■「コオロギ」を特別視する不自然さ
そして批判の中でも的を射ていると思われるのが、「なぜコオロギだけを推しているのか」という声。「急にコオロギを推しすぎていて何らかの思惑や利権を感じる」と疑われても不思議ではないほど、フィーチャーされていることに気づかされます。
日本における食糧問題なら、まず食糧自給率を上げることや、フードロス問題を改善すること、過食の検証などを考えるのが自然な流れ。
また、「タンパク質を摂取する」というメリットに絞って見ても、コオロギに限った話ではなく、大豆、培養肉、海藻など、さまざまなアプローチをするほうが自然であり、だからこそ違和感を覚えてしまうのでしょう。