匿名さん
●十数年前には中国の大学で英語は通じなかったのに日本の英語力はなぜ中国にも抜かれたのか。世界111カ国中80位と「低い」理由(島沢 優子)
英語能力指数を出すEF EPIによると、2022年の日本の英語能力のランキングは111カ国中80位で能力レベルは「低い」となっている。韓国は36位で標準的、中国は62位で低いカテゴリのなかで2番目に位置づいている。日本は2016年までは中国よりランキングが上だったが、2017年に抜かれ、逆転できていないどころか、差が広がっている。しかし日本の英語教育は戦後すぐから行われたはず。なぜ韓国に大きく水をあけられ、中国にも抜かれたのか。ジャーナリストの島沢優子さんが分析する。
中国はこの20年ほどで、あっという間に世界の経済大国になった。この背景には、英語力をつけた人材のグローバルな活躍はゼロではないだろう。中国は2001年、地域にもよるが小学1年生から3年生に対する英語教育を義務化した。しかも、その授業は文法や読み書きを完璧にすることではなく、使える英語を目指したそうだ。
ゲームや遊びを取り入れたアクティビティを取り入れ、遊びながら、外国人教師や留学経験のある英語教師と会話をしながら生きる英語を学ぶ。小学生の間は文法は教えないし、スペルを正しく書くことよりも英語を話したり聴くことに興味をもって「英語を使ってコミュニケーションしたい」というモチベーションを育てるという。
●日本で英語を教えるのは基本的に「担任の先生」
同僚の中には英語が苦手な先生もいて「非常に辛そうだった」と話す。
「日本は島国なので外国人という顔立ち、見た目でもうシャットアウトしている人たちも多いと思うんです。若い人でも、子どもでも、親世代でも、英語を話すことに特別感が出ちゃうんです。先生たち自身がもうちょっと英語に対して違和感を持たずにすむような対応を考えることと、ALTの先生たちをもっと増やす必要がある。学校長や教育委員会も考え方を変えたほうがいいでしょう」