匿名さん
子育て本著者・講演家である私は以前、次のような相談を受けたことがあります。わが子を「かわいいと思えない」「愛情が湧かない」…発達障害児を育てる母親たちに、識者が伝えたいこと | オトナンサー
「わが子を『かわいい』と思えない」「私は母親失格なのか」。苦しい本音を抱えながら発達障害児を育てる母親たちに、筆者が伝えたいこととは――。
「自閉症のわが子を、正直『かわいい』とは思えません。愛情が湧きません。毎日、疲れ切っています。前向きになれません。解放されたいです。わが子を愛することができる方法はありますか? そして、私は母親失格なのでしょうか?」
■「愛情は結果」である
「母親たるものはこうあるべきという“べき思考”を、まずなくすことではないでしょうか。『手のかかり過ぎる発達障害のわが子を、かわいいと思えない』という感情は、人として自然なことです。疲労のもとになるわが子をかわいいと思えないという感情にふたをしたり、責めたりしてはなりません。
わが子を愛するようになれる方法、前向きになる方法なんてないと思います。目の前にある子育てをこなすことで、愛情が生まれることもあれば、生まれないこともある。でも、毎日ご飯を食べさせたり、風呂に入れたりと、世話をしている事実があるだけで十分なのです。愛情は結果です。
発達障害の子を育てる生活は、現実問題、毎日繰り返されます。決まったルーティンに親は振り回されますし、こだわりにも付き合わなくてはパニックを起こされる。それに耐えているだけで十分なのです」