匿名さん
学童に行かせても、それだけで「小1の壁」問題がすべて解決するとは限りません。今度は「子ども自身が学童に行きたがらない」という問題が出てくることがあるからです。「親に頼れない共働き夫婦」は確実に詰んでしまう…お金があってもどうにもならない「小1の壁」という大問題 学童施設が増えれば解決するという単純な問題ではない
日本の共働き世帯は、子の小学校進学で子育てと仕事の両立が困難になる「小1の壁」にぶつかりやすい。ファイナンシャルプランナーの加藤梨里さんは「これをきっかけに仕事を辞める人は多く、日本全体にとって損失が大きい。子どもを学童施設に入れれば解決という単純な問題ではない」という――。(第2回)
保育園のように全員が夕方まで一緒に過ごすわけではなく、学童を利用していない子どもたちは学校が終われば家に帰っていくのに、「なぜ自分だけ学童に」という思いを抱くのは自然なことですし、友達関係の悩みやトラブルも起こり始める時期です。
実際、学童に入れたもののしばらくすると本人が行くことを渋るようになり、早々にやめてしまったという話をしょっちゅう聞きます。多少無理をしてでもお金を出してサービスの手厚い民間学童に行かせさえすれば、小1の壁を乗り越えられるのではと期待していても、子どもにとって学童が必ずしも居心地の良い居場所になるとは限りません。
親の努力とお金だけではどうにも解決できない問題です。幼い子どもの子育てとは違う、小学生ならではの難しい局面といえます。