匿名さん
雇用をはじめとした規制緩和は、着実に収入の差を作り出した。国税庁の調査から2000年と2021年の年収を比べると、年収200万円以下は824万7000人(構成比18.4%)から1126万2000人(同21.4%)へと増えている。定年延長や高齢の労働者が増えていることも一因となるだろうが、低所得者は確実に増えている。5人に1人が「年収200万円以下」…深刻な収入格差のウラにある「思考停止」という病(小林 美希)
平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった。平均年収の生活、いったい何ができて、何ができないのか?
私たちは日々の生活で精いっぱいになり、考える余裕をなくしている。私たちが「思考停止」状態に陥ることは、為政者や経営者にとって都合がいい。どんどん一部の利益にしかならない政治になり、私たちはますます考える余裕をなくしていく。
そのなかでは、何か強そうに見える、閉塞感を打ち砕いてくれそう、自分の得になりそう──そんなフレーズに飛びついてしまいがちで、選挙結果やSNSのトレンドに現れる。