匿名さん
新聞、まもなく消滅へ…読売、朝日を辞めた記者が「ヤバすぎるマスコミの内情」を明かす(週刊現代) @moneygendai
「大人は毎朝、新聞を読むのが当たり前」そんな時代はもう、とっくに過ぎ去ってしまった。70代の8割がスマホを持つ世の中で、巨体を維持できなくなった彼らは、どこへ向かおうとしているのか。
「私は今年3月、参議院議員でユーチューバーのガーシー(東谷義和)氏を取材した『悪党』という本を出しました。そのとき『伊藤は在職しながらガーシー本を出版できなかったから朝日を辞めた』と一部で噂されましたが、それは違う。もともと彼のロングインタビューを朝日で掲載しようと提案したのが、上司に拒まれ、それをきっかけに会社を辞めて書籍にまとめることにしたのです。
その時に問題だと感じたのは、原稿が『危なそうだ』というフワッとした印象だけで記事をボツにする上司の姿勢です。具体的に『この原稿はここが問題だから、こう直せ』と言われるならわかります。でも、当時のデスクは『ガーシーの一方的な言い分』と否定し、さらに上の幹部も『ガーシー取材は特派員の仕事じゃない』と言ってきた。
暴露で社会現象を起こし、その後に国会議員にまでなる彼には様々な報じるべきポイントがあったはずです。あの程度の記事で何を怯えるのか、とショックでした。今の朝日には『脇を締める』という言葉ばかりはびこり、戦えるネタでもリスクを恐れる。そんな組織では記者たちの士気が持たないでしょう」
世間、とくにネット上では「マスコミは権力者からカネをもらったりメシを食わせてもらったりして、報道内容を恣意的にコントロールしているのだ」といった陰謀説がよくウケる。しかし実態は、そんなに「ご立派」なものではない。
デスクや局長が「この記事を出したら炎上しそうだ」とか「自分の出世に響きそうだ」といった保身、はたまた「なんとなく気に食わない」といった適当な理由で記事を止める。逆に「知り合いに頼まれたから、この人のインタビューを載せよう」と、軽いノリで紙面を割く。毎朝数百万部を刷る大新聞でも、その内容は幹部たちの「胸先三寸」で決められているにすぎないのである。
加えて、このところは「ネットで読まれる記事を書け」という号令もかまびすしく、若手記者たちを苦しめている。ごく最近、朝日新聞を辞めた30代の記者が語る。
「いまは朝日に限らず、どこの新聞社でも『コンバージョン』つまり『その記事をネットで読んだ人が、どのくらい有料購読してくれたか』を記者の評価基準にしていますが、朝日はとくに酷い。
一次情報よりも、SNSで出回っている『ちょっとイイ話』や『生活ネタ』『炎上ネタ』を膨らませた記事のほうがコンバージョン率が高いので、皆そっちに走るようになっているのです。
そういう柔らかい記事が出しやすい持ち場の記者はいいですが、堅い分野を担当している記者はどうしようもない。あまりにも不公平です」