匿名さん
だが裏返すと、女子でも76.5%(4人に3人)は出産を望んでいる、ということだ。国の調査結果を見ても、18~34歳の未婚女性で「非婚就業継続」を望んでいるのは12.2%、「DINKs」(共働きで子を持たない)希望は7.7%でしかない(『出生動向基本調査』2021年)。残りの8割は出産を望んでいることになる。この女性たちが出産に踏み切れたら、出生数は大幅に増える。「子どもは欲しいがワンオペはきつい」......非婚就業に傾く日本女性の理想と現実
しかしこれはあくまで理想で、現実はこうなるだろうという予想はだいぶ違っている。<表1>は、未婚女性のライフコースの理想と予想(現実展望)を対比したものだ。
理想としては、仕事と子育てを両立したいという「両立コース」が34.0%と最も多くなっている。対して予想を見ると、「非婚就業」が33.3%と最も多い。こうしたズレがなぜ生じるかだが、理想の結婚相手に出会える展望が持てない、というのが大きいのではないか。
女性が理想として描いている「両立コース」とは、仕事に加えてへとへとになって家事や育児を一手に担うようなものではない。パートナーの協力を強く期待している。しかし日本の男性の家事・育児分担率は非常に低いので、そうなる可能性が高い。それならば、現実には非婚のまま就業継続という方向に傾きやすくなる。
通常は年齢が上がるにつれて収入は多くなるものだが、既婚女性だけは20代後半をピークに減少していく。