匿名さん
■「安くて女性らしい女性服」の最大公約数ユニクロとは「真逆の戦略」で大成功…機能性を売りにしない女性アパレル「ハニーズ」が絶好調な安さ以外の理由 「特徴がないデザイン」がトレンドにあっている
女性向けアパレルブランド「ハニーズ」の売り上げが好調だ。ライターの南充浩さんは「『高機能性』を売りにしないなど、ユニクロやワークマンとは真逆の戦略を採っている。その結果、『ユニクロに飽きた』層をうまく射止めているのではないか」という――。
低価格が評価されていることは言うまでもありませんが、同時に商品デザインやファッションテイストなどが評価されていて売れていると考えられます。
店内に並んでいる商品は結構多品番ですが、一見したところかなりフェミニンな印象を受けます。
ジーユーに見られるようなストリートカジュアル色が強い商品群はありません。またユニクロほどトラッドでもなく、ワークマンのようなスポーツ・アウトドアテイストもなく、本当に「女性服らしい女性服」という印象です。
また無印良品ほどのナチュラル感もありません。強いて挙げれば今シーズンのアースミュージック&エコロジーは近しいテイストがあると感じますが、価格はアースよりも500~1500円くらい安めです。安くて女性らしい女性服というところが女性に評価されているのではないでしょうか。商品デザインやテイスト、コーディネートに際立った個性がなく女性が好みそうな最大公約数の商品というふうに感じます。
■小さいロゴを好むトレンドとマッチ
デザインの特徴がないということは、ともすると競合ブランドに埋没してしまう可能性が多々ありますが、逆にどんなブランドの服とも合わせやすいという利点もあります。さらにいうと何のブランドか他人からわかりにくいという「匿名性」があるといえます。一昔前の「ユニ被り」のように、着ている服が他人と被ることを嫌う消費者は多くいますが、ハニーズの商品は匿名性が高いためバレにくいのではないかと考えられます。
(略)コロナ禍以降の中国経済の失速も手伝ってロゴは小さく、もしくはなくなるという「クワイエット・ラグジュアリー」が現在の最新トレンドとなっており、この風潮とハニーズの商品がマッチする部分もあるのではないかと思われます。